DAMとものナイスについての考察
DAMともには再生数とは別にナイスというものがある。
Twitterのいいねとかと同じものだが、Twitter以上にどういう意図でナイスをつけたかまでは分からないし、気軽にナイスする人もいれば、凄く吟味した上で決めている人もいる。
DAMとも上では言葉でのコミュニケーション機能がないので、ナイスにはその録音曲の良し悪しの評価だけでなく人付き合いも含まれているイメージだ。
ナイス自体は数年前から始まった割りと新しい機能で、ナイスの機能が搭載される前の古い録音曲については再生数がどんなに多くてもナイスが0の状態からだったので、古い録音曲についてはナイスはまともな指標にはなっていない。
また、古くからのユーザーでナイスを押す習慣がない人もいれば、携帯端末が対応していなくてナイスを押せない等もある。実際自分は以前スマホのChromeではナイスが押せない時があった。そんな時にわざわざ違うブラウザやPCから同じ曲を再生してナイスを押しにいくなんて人はそうそういないと思う。ナイスの数が多い人=歌が上手い人というわけでもないので、総合的にナイスを単純な指標とするのは難しいところがある。
Webで色々な人の意見を見ているとナイスの付け方については本当に個人差があることがわかる。
ナイスを押す場合と押さないで前の画面に戻る場合のタイミングはざっくりこんなところだろうか。①~⑤のどこかでナイスを押すか戻るかになると思われ。
クリックする
↓①
曲を再生する
↓②
歌い出しだけ聞く
↓③
1番だけ聞く
↓④
最後まで聞く
↓⑤
DAMともは再生当日であれば再生時間とナイスを押した時間が表示されるので、どの程度再生したところでナイスを押したかが分かるようになっている。その為ナイスを押すタイミングも把握できる。
というわけで、上記の簡単な図を元にどのタイミングでどんな判断をしているか考えられる限りで想像してみた。
なお、自分の闇が深いからこそ分かるような部分もあり、あまりにも具体的に書きすぎたので嫌な気分になるかも知れないがそこは予めご了承頂きたい。
■ナイスを押す場合
①クリックしてすぐ
・誰だろうと再生したらナイスを押すと決めている
・いつも聞いている人で品質が約束されている
・ともだちの録音曲には必ずナイスを押している
・自分の録音曲にナイスを押してくれたのでそのお礼に相手の録音曲にナイスを押す
・自分の録音曲にコラボしてくれた録音曲なのでコラボのお礼にナイスを押す
・自分の録音曲を聞いてくれたのでとりあえずナイス
・間違えて聞くつもりのない録音曲を再生してしまったのでとりあえずナイスだけ押してすぐ撤収
②曲(演奏)の再生が始まったのを確認してから
・①とほぼ同様
・キー変更が苦手な人の場合、原キーであることが確認できて安心したタイミング。恐らく極少数
③歌い出しだけを聞いてから
・歌い出しで魅了された。掴みはOK
・品質が確かな人で歌い出しを聞いて安心した
・結構いいなと思った
・まぁこんなもんかと思いつつ、営業や付き合いでナイスを押す。この後すぐ戻る可能性あり
④一番だけ聞いてから
・どんな録音も一番までは聞いてナイスを押すと決めている
・サビまで一通り聞いて納得した上でナイスを押す
・結構いいなと思いつつ、最後まで聞くほどではないもしくは時間がないのでナイスを押して戻る
・特に減点ポイントもないし、ナイスをつけないと角が立つからナイスを押す
⑤曲を最後まで聞いてから
・凄く上手い人のを聞いて文句なしに大満足
・いつもの品質に流石という形で
・多少ひっかかるところもあるがナイス押さないという程ではない
ナイスを押す場合は大体こんなところではなかろうか。
人によっては空気を吸うようにナイスする人もいるようだが、同じ日に同じ人が2曲以上再生した上でナイスを押すものと押さないものとあった場合は、きちんと聞いているか、ナイスされなかった方は微妙だったか、曲というかアーティストが好みじゃなかったか、歌いかたが気に入らなかったか、音程がずれていたり間違えて覚えてたりするのが気になったか、その曲の大事なポイント(物凄く個人差があるが)を押さえてなかったか等だと思われる。
さて、これに対してナイスを押さない場合はどうか。ナイスを押す場合の例もたいがいだったが、こっちはもっと酷い。
■ナイスを押さない場合
①クリックしてすぐ
・間違えて再生するつもりのない曲をクリックしてしまった。イントロが再生される前にすぐに前画面に戻るので勿論ナイスはつかない
・嫌がらせ。聞く側が再生数だけ増やしナイスを押さないことを相手への嫌がらせと思う人と、聞かれる側が再生だけしてナイスを押さない行為を嫌がらせと捉える人の場合にのみ成立する
②曲(演奏)の再生が始まったのを確認してから
・再生する曲を間違えていた。曲名でクリックしてみたがこの曲じゃなかった等
・同じ曲名だが歌手が違っていた。全く同じ曲だが違うアーティストのカバーだった等
・バージョンが違う。テレビサイズじゃなくてフルが聞きたかった。生音じゃなくてノーマルが聞きたかった等
・キーが違う。原曲キーで聞きたいのにキーが変わっていた等
③歌い出しだけを聞いてから
・性別が違う。女性曲だから女性の歌を聞こうと思っていたら男性が歌っていた等
・コラボ用音源で片方のパートしか歌われていない。ひたすらオケのみが流れ、歌い出す前に戻る等
・原曲キーだけどオク下、オク上等で歌っていた
・マイクの音が割れていたりハウリングしていたりして耳障り
・マイクが小さくて殆ど聞こえない。歌とBGMのバランスが悪い
・歌詞を変えて歌っていた
・音程や譜割りがあってない
・声や歌いかたが自分の好みから外れていた
・ナルシズムが迸りすぎている
・その他諸々の理由で聞くに堪えないと思ってしまった
・自分が歌う予定の曲を下調べしに再生したり、有料会員で歌詞の歌い分け表示等を確認しにきた
④一番だけ聞いてから
・サビまで一通り聞いてみたがイマイチだと感じた
・再生履歴から来たが、自分がナイスを押されていないのでどんなものかと厳しめに評価
・相手は上手い。だが嫉妬心
⑤曲を最後まで聞いてから
・そこそこだったので最後まで聞いてみたが、途中微妙なところがあったので減点方式で
・最後まで聞いているのでいいとは思ってくれているという前提で、ナイスを押す習慣がない、ナイスに関心がない、古いユーザーでナイスの意味や存在を知らない、再生環境の都合でナイスが物理的に押せない
おおよそ考えられるものは書いてみたつもりだが如何だろうか。
そもそも歌が始まる前に戻ってしまうケースもあり、ナイスが押されても本当にいいと思って貰えたのかも分からず、その逆もあるのでぶっちゃけ気にしすぎても仕方がないということになる。
がしかし、そう簡単に割りきれない理由も色々あったりする。
ナイスが押された数の上位5曲は曲名で検索をかけて出てきたその曲の再生リストに表示される。その曲で一番ナイスが多いのが自分だったりすると当然悪い気はしない。それもあってナイスの数は自己顕示欲に繋がる人は多いと思う。Twitterのいいねの数やRT数と同じ扱いだ。
DAMともは公開曲数が限られているので、新しい曲を公開する時は別の曲の保存を解除して下げなければいけないが、保存を解除した時点でナイスの数がリセットされる仕様になっている。無料会員は10曲までだが、お金を出して有料会員のコースに変えるとその値段に応じて公開曲が30、60、100、200と増えていくが、これは単純に公開曲数を増やしたい為だけではなく、せっかくついたナイスを消したくないから母数を増やすしかないということも利用した上手い商法なのだ。
気にしない人は気にしないんだろうが、気にする人は凄く気にする。気にする人がいる限り、ナイスに関する微妙な行き違いやら好意や悪意といったものは消えないのではないか。
例えば自分の録音を再生した人がいて、その再生履歴を見た時に、ナイスをつけたかつけてないかでその人の録音を聞きに行く姿勢が変わる人は結構いると思われる。ナイスをしてくれていたら、結構甘めに判断する。少しでもいいところがあればナイスを押す等。逆にナイスが押されてなかったら、おうおうどんなもんか聞いてやろうじゃねーかみたいな謎の上から目線で聞きに行き、たいしたことねーなと思ったらナイスをつけないみたいなことは普通にありそう。それが同じ曲だったりすると、自分の方がまだマシとか思った時点でナイスを押さないということは結構あるのではないか。めっさ上手かったら悔しいけど押すってこともありそうだが。こういうのって結構どんなことにも当てはまるんじゃないかなと思うんだがどうだろう。
あと、再生数が100でナイスも100という録音曲があった時に、聞きに行ってみたらこれがなんでナイス100%?みたいなこともあったりするが、例えばそこでナイスを押さなかったたとすると、そこまでナイス率が100%だったのがそこで初めて傷をつけられたということで、こういう場合も恨みを買う可能性がある。
DAMともの場合はコメント機能もなければマイナス評価機能もないので、現時点で唯一出来るマイナスな評価というのが再生してナイスを押さないことになってしまう。場合によっては毎日通い、再生しては戻るというとても暇な行為をやっている人もいるかも知れない。もしかするとその人はナイスの存在を知らないかそこまで重要と思っていないだけで、その人の録音曲が凄く気に入っているだけなのかも知れないが、それを確認する術はない。そもそも先のナイス100%というのも、複数アカウント登録して自分で自分の録音曲にナイスをつけている可能性もある。昔は足跡機能があって誰でも見れたので、誰が再生してナイスをつけていたか分かったのだが、今は見れないからこそそういうことも堂々と出来てしまう。そこまでしてナイスに拘るのもどうかと思うが、まぁ気持ちが全く分からないわけでもない。
DAMとものナイスについてまさかここまで長文になるとは誰も思わなかったろうが、個人的にTwitterではとても書ききれないような戯言をこうして吐き出せたので結構スッキリした。
闇が深い部分にも切り込んでいったのでゲンナリした人や疑いを持った人もいるかも知れないが、一応Webでも調べたり自分の体験を元にしていることもあり、こういうこともあるだろうなーくらいで捉えて貰えればと。
自分はDAMともでセルフコラボをしているわけだが、一つ一つ結構気合入れて準備して時間もかけて録音しているので、ぶっちゃけて言えばナイスはつけて欲しい。
が、結論としてはやっぱりナイスは気にしすぎない方がいいということだ。はい、頑張ってそうします。。